11月20日・21

「やらかすばいプロジェクト」in大牟田

20日、熊本市から福岡県大牟田市まで約60キロ走行。途中、西南の役の激戦地だった田原坂を通った。官軍戦没者6923名、薩摩軍戦没者7186名というかつてない大規模な戦だった。立場こそ違った同じ若者が、自分たちのよりよい未来を描きながら戦わなくてはならなかったのは心が痛む。白い戦没者慰霊碑が青空を突くようにそびえていた。

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大牟田に到着すると、「何とかして講演を実現させたい」といろいろなところへ動き回ってくれたEさんが彼女の友人と笑顔で迎えてくれた。今年になって一通の手紙が出版部宛に届いた。差出し人はEさん。図書館で『やった。』を見つけ、感想を送ってくれていたのだ。一冊の本、一人の人から大牟田でのたくさんの出会いが始まった。到着の夜、お好み焼き屋「あうん」でマスターが早々と店じまいして、僕のために歓迎会を開いてくれた。店に入ると20人以上も待ってくれている。料理は一日がかりでみんなが作って持ち寄ってくれ、壁には「たっつぁん、まっとったば〜い」のポスターが……。Eさんを中心にみんな熱〜く盛りあがっている。九州に来てから人々の温度が上がっている。みんなとてもあたたかい。

実は大牟田での講演はメドが立たず、一度取り止めになっていた。それでもEさんが何とかして……と母校でもない大牟田中学校に持ちこんで決行されることになったのだ。仕事をしながらたった一人で企画を進めたEさんもEさんだが、大牟田中学校の校長、教頭先生もよく決断された。タイミングなども味方してくれ、全校生徒に話させてもらう機会を頂戴した。何か一つでも欠けていたら今回の講演は成立しなかった。不可能を可能にしてしまう「大きな何ものか」がどこかで動いていた。Eさんを支えてくれた回りの人たちにも感謝しなくてはならない。

大牟田中学校の生徒たちは活発で質問も受け切れないほど。生徒会長のお礼の挨拶も素晴らしく、彼の「生の言葉」で生徒たちが最後にギュッと一つに締まった。講演後は驚くほど大勢の生徒が「チャリティーに協力したい」「自分も世界一周したい」と言って『やった。』を買い求めに来てくれた。先生も生徒たちにお金を貸してくださる。側にいた教頭先生は生徒たちの熱意に負け、なんと財布を取り出しポケットマネーで全学年・各クラスに『やった。』を一冊ずつ購入してくださったのだ!こんな先生のいる学校の生徒は幸せだ。後日、生徒だけでなく先生までもがHPの掲示板に書きこみをしてくれたのには感動した(なかなか返信できずにごめんなさい)。

一週間ほどしてEさんからメールが届いた。「達さんに了解してもらいたい、報告することがあります。来年のアフリカプロジェクトまでの10ヶ月間、「やらかすばい プロジェクト」なるものを発足、活動させてもらいたいと考えています。具体的な活動は『やった。』の紹介です。一校でも多く『やった。』を学校図書として置いてもらうように動いてみようと思っています。この2日間で学んだ事は『やった。』のあとがきにもあったけど、特別な事をするんじゃなくて、自分が置かれてるとこで自分が出来る事をただ精一杯するだけなんだという本当にシンプルな事でした。ちなみに「やる」を大牟田弁でいうと「やらかす」になるんだ。ではではまた」

世界一周中に受け取ってきたメッセージが伝わったのだとしたらとても嬉しい。

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