12月16日〜22日

アツ〜イ沖縄の「めんそーれ!」(いらっしゃいませ、の意) 
沖縄編その2

11月中旬、長崎から熊本を走っていたとき、那覇市の「冒険王株式会社」というところからメールが入った。「偶然メルマガに出会って(中略)、沖縄まで走ってくるのであれば講演会の企画をさせてもらえないか」、というものだった。「小社は求人情報紙を出版している会社ですので、子どもだけでなく求職者や若者にも紙面を通じて幅広く呼び掛けたいと思います」「可能性が有るようでしたら、いい企画を立てたいと思います」「本も手元にあります」佐和田さんという方からのメールはどこか「やる気にさせる」力があった。無駄なことを一切書かず具体的。かといって事務的でなく「ドラマ」「夢」「感動」という単語あり、沖縄独特の文化や気候、食べ物も登場し、メールも移動中の僕に合わせてタイミングよく届くので、やり取りするうちにすっかり冒険王に惚れ込んでしまった。専務の屋嘉比さんはその日に書いた詩を送ってくれる。那覇での初顔合わせでは、どこか懐かしい感じさえした。事務的なメール中心の自分を反省する。

のんびりできると思っていた沖縄滞在は、連日のように講演のご依頼を頂戴しハードなスケジュールとなってしまった。那覇市内には外国によくある「ゲストハウス」(安宿)が点在していて旅情を誘うが、今回はあきらめよう。市内では大枚をはたいて中心地、牧志にあるウイークリーマンションに滞在することにした。〆切原稿、ホームページの更新、メールでの打ち合わせ、プロジェクトのまとめ、スポンサーへの報告書作りなど、たまりにたまっていたデスクワークを一気に片付けなくてはならない。

しかしその矢先、突然パソコンが故障した!起動しなくなってしまったのだ。ゴール目前にパソコンが故障とは!B5のレッツノートを「ペリカンケース」に入れて用心深く運んでいたが、残りわずか10日で壊れるとは……。夜中まであちこち迷惑をかけながら問い合わすが、どうにもならない。那覇市内の修理センターに持ち込んでも、最低5日間かかるという!パソコンでのデスクワークはあきらめざるを得ない。講演会のスライドショー用データはCDで携帯しているので、パソコンを借りることさえできれば当面はしのぐことができるのだが……。しかし借りられるような友達もいないし、どうしよう。気持ちよく新年を迎えるため、年内にデスクワークも終わらせたいし、安い中古パソコンを買うか……。 

そうだ!冒険王、冒険王に聞いてみよう(相変わらず調子がいい)!幸運にも冒険王はウイークリーマンションから歩いて行ける距離あった。ノートパソコンをお借りできるかもしれない……。淡い期待を胸に、電話をしてとりあえず壊れたパソコンも持って行くと、システム担当の若い名城さんが仕事を中断して見てくれた。「データを取り出して見ましょうね」と言う。立ち上がらないのにどうやってデータを?と思っていると、いとも簡単にハードディスクを「取り出して」しまった。「お!?」こんなことができるのか。「とりあえずデータをCDに移しておきますね」「おお!」もしかしてパソコンが復活するかも!?しかし使えるようにするには、初期化する時間、ソフト、CDドライバーが必要だ。僕にはできない……。一方で別の社員が、僕のためにノートパソコンを用意してくれている。ううう。営業の人が出入りし、〆切間際でバタバタする事務所で大変なことになってしまった。僕はとんでもなく場違いなことをしてしまっている。

「沖縄の言葉に、いちゃりば ちょーでー(行き会えば 兄弟)というのがあります」。専務の屋嘉比さんは、いたって穏やかにのんびりと話してくれる。佐和田さんは「名城君はシステム担当だけど、本当は万事担当だから大丈夫(笑)!」と。これは沖縄のペースなのか、本当に温かい人たちで胸が熱くなる。結局、名城さんは自分の仕事を放って丸一日かけて(!)パソコンを元通り以上に使えるようにしてくださった。彼は裏方に徹して動ける人で、今回の「夢の掛け橋プロジェクト in 冒険王」の実行委員長でもあった。この出会い、奇跡以上である。僕は本当にたくさんの人に支えられ、無償の愛に助けられ、初めて一歩を踏み出すことができる。この恩、借り、感謝の気持ちをどうやって返したらよいのか、自分は一体何ができるのか、という問いに突き当たってしまう。

冒険王は、新聞にカラーで大きく講演会の告知を載せてくれ、僕の写真入りバッジを作って営業してくれた。予約が一杯になってしまうと、電話をかけてきてくれた人にどんどん別の講演会を案内してくれた。仲間のデータネクストさんは大きな横断幕を作ってくれ(それも使いまわしできるように)、花のお店 藤商さんは豪華なお花を、またたくさんの方々からご寄付をと、とてもここでは伝えきれないほどのご支援を頂戴した。ゴールとなる沖縄で、それも一人として知り合いのいなかったこの土地で、こんな素晴らしい出会いがあろうとはとても想像できなかった。大きな力に後押しされている。

12月22日(日)のクリスマス会を兼ねた「夢の掛け橋プロジェクト in 冒険王」の講演会は実にたくさんスタッフが動いてくれ、懇親会もあわせて感動的な会になったことは言うまでもない。当日、朝礼でこのような企画をするのは初めてだと聞いて驚いた。初めての人たちでもこれだけのことができるのか、と。ご参加いただいた方々含め、みなさん本当にありがとうございました!沖縄の底力を感じています。

冒険王のHP、当日の様子はこちら(名城さん、作成ありがとうございます)!

冒険王のHPはこちら

沖縄での様子はこちら(12月22日の一番下に冒険王の事務所が写っています)!

また後日、このような感想もいただきました。ありがとうございました。

『夢の架け橋プロジェクト』坂本達

4年3カ月の有給休暇
総費用1000万円
各社スポンサー付き(自転車・浄水器・その他諸々無償)
有給だから世界一周したあと仕事に復帰
そんなうまい話があるかいな?
なるほど夢みたいな話だ。

どうせまたどこか金持ちのボンボンの道楽で、
会社というのも、お父さんか親族の経営する会社だろうと。
そうでなければ4年3カ月も有給が貰えるはずもないし、
しかも、これだけ休んでいてまた仕事復帰?
もしも、心卑しい私が同僚なら
「職場復帰だって?悪いな。ほか当たってくれ!」
「あんたミキハウスのナンなのさ!」
「ざけんなよ!」
♪タラッ・ターラ・タラタン♪
皆との折り合いとっても悪いぜ〜

怒りモードで、いざ講演会会場へ

14:30分ちょっと遅れて講演会場入り
意外と満員。(暇な連中だな)
ボンボン坂本やらの姿を見る 鬚ヅラ
靴を脱いでアグラをかいて話を聞く(まだ聞いてやるという気持ち)

5分経過
何だか自分の様子がおかしい

10分経過
脳の中で少しずつ変化が起きようとしている
ボンボン→坂本さんへ
話を聞く→お話拝聴へ
怒りモード→穏やかな気持ちの良いモード
鬚ヅラ→個性的なお顔

30分、40分・・・1時間経過
4時の北谷での仕事の待ち合わせ時間を延ばしてもらって
坂本さんのお話を拝聴している自分がいる。
もう完全に坂本派。

おだやかな話ぶりなのに、苦境に負けない芯の強さを持った坂本さん。
民族も宗教も言葉の壁も越えた人と人とのふれあいが
坂本さんのお話からビンビン伝わってきました。

物事を当たり前と思った時から驕りが始まる。世の中に当たり前ということは有り得ない。
してもらうことが当たり前と思っていた自分が恥ずかしいとも。
質問を受けた時、必ず「ありがとうございます」と感謝を述べてから答える謙虚さ。

仕事柄、いろいろな方の講演を聴く機会がありますが、
坂本さんほど謙虚に、誰にでも分かりやすく
おだやかにお話をされる方にお会いしたことはありません。

坂本達/著 『やった。』読むもよし。
併せて、ご本人のお話を直に聞く機会があったらもっとよし。

素晴らしい講演会をありがとう!

(沖縄編、つづく)