12月6

徳之島へ上陸

大阪に大ぞのさんというスーパー・アクティブ、パワフル、ポジティブ、そしてハートフルな女性がいらっしゃる。徳之島には大ぞのさんの妹、金丸さんが住んでおられ、「夢の掛け橋プロジェクト・イン・徳之島実行委員会」を結成、町長、商工会青年部、職員組合を巻き込んで伊仙町で2回の講演会とサイクリングイベントを企画してくれていた。いったいどんな出会いが待っているのだろう。みんな大ぞのさんみたいな人ばっかりだったらどうしよう……^_^; このところ講演と走行の連続で、当日になっても徳之島でのイメージがわいていないのが正直なところだ。

徳之島へは鹿児島からフェリーで入ろうと考えていたが、一日おきにしか運行していないため急きょ飛行機で飛んだ。自転車は分解したり箱に入れたりせずに、そのまま預けることができた。のんびりしているからか、島のお客さんを大切にしているからか、とにかく助かった。

空港に到着するとサトウキビ畑が多く、異国に来たことを実感する。そのまま伊仙中学校へ直行、全校生徒と伊仙小学校の5、6年生に講演させていただいた。体育館は12月というのにTシャツ一枚でも汗ばむ陽気!

翌12月7日は、伊仙町中央公民館での講演会。金丸さん始め町役場と商工会青年部の緻密かつ熱心な誘致のおかげで、会場いっぱいの方々が集まってくださっていて、それだけで胸が熱くなる。事前の新聞や町中のポスターにも感動した。講演後は「伊仙町黒潮太鼓」のメンバーがエネルギーほとばしる演奏を披露してくれた。昼間はコーヒーの木の記念植樹をさせていただき、「やった。コーヒー」と命名した(早く飲みたい)。食事も毎日違う家庭に昼、夜と招待していただき、島料理をご馳走になった。土地の食べ物を土地の人たちといただくのは最高だ。いよいよこの島の熱さが本格的に伝わってきた!

8日の日曜日は、伊仙町役場から犬田布岬まで子どもも大人もみんな一緒に走る「坂本達兄さんと走ろう!」というサイクリング・イベント! なんと女性部の方々は徳之島が初めてという僕に、「ちゃんと海を見ながら走れるように」と、道路わきに生える背丈ほどの雑草や木を毎日昼休みに刈りに来てくれていたという。裏方でどれだけの人がこの企画を支えてくれているかと思うと想像を絶する。このイベントには伊仙町の気さくな大久保町長はじめ、子どもや大人たち50人以上が参加してくれた。

うれしいことがさらに2つあった。ひとつは子どもたちが雨風の中、時には自転車を押しながら何とかゴールしてくれたこと。声をかけても反応が戻ってこないほど余裕が無かった子たちも最後には笑顔だった。「まさか最後まで走るとは思わなかった」「次回はゴールで豚汁でも用意しようか」と親御さんたちも口々に子どもたちをねぎらっていた。「やればできる」自転車はそんなことも教えてくれる。

もうひとつは道路沿いの家や店先から手を振ってくれる島の人たち、すれ違いざまにクラクションを鳴らしてくれる人、「がんばって〜!」と笑顔で声をかけてくれる人たち、みんなが今日のイベントを知って応援してくれていたことだ。ゴールの犬田布岬では、「みんなが通り過ぎたのを見てから揚げてきた」と、できたての「さたてんぷら」(どーなっつ)を差し入れてくれた親子もいた。お弁当やお菓子など、食べきれないほどのものが集まった。土地の人たちが一体となった、その機会に居合わせることができたことに感謝する。改めて「一人では何もできない」、そう思った。

この夜、島料理をいただきながら、みんなで走った道を「たっちゃんロード」と名づけて記念碑を建てよう!という話が持ち上がった。どこまでも熱い人たちである。徳之島のみなさん、裏方に徹してくださったみなさん、他府県からサイクリングに駆けつけてくださったみなさん、大ぞのさん、本当にありがとうございました!

「やった。コーヒー」、サイクリング・イベント、「さたてんぷら」を差し入れてくれた親子の様子はこちら