6月2日

7年振りの再会を果たした。世界一周のために腕時計を提供してくださった、当時のシチズンの担当者と。「広告用の写真より、とにかく生きて帰ってきて下さい」と熱く送り出されたのを覚えている。帰国後の報告に上がった時は「健康上の理由から」退職されたと聞かされ、その後も連絡をとりづらくそのままになっていた。
今年の1月、氏から連絡が入って驚いた。「今度は日本縦断ですか。北海道の片田舎に住んでいますので、通るようでしたら寄ってください。会えるのも縁、会えないのも縁。こっちは気長に構えてますから」というものだった。
氏は函館から約一時間、大自然の中に住んでおられた。窓から見える緑の深さに感動した。7年前よりも元気そうで、カーデニングをしたり訪ねてくる都会で疲れた人たちをもてなしたりしてノンビリ暮らしていた。緑内障のため早期退職し、すべてを売り払って夫婦二人で北海道に移り住んだという。偶然にも出身高校・大学まで一緒だった僕たちは、森を歩きながら過去から未来のことまで色々話した。みんな、それぞれの時間を紡いでいる。その人生のわずか一部分を共有することが出きるのが何より豊かで何よりも嬉しい。