6月21日

アフリカのジンバブエを走っていたとき出会ったTさんという日本人女性からメールが届いた。ジンバブエから一時帰国し、北海道新聞の友人宅を訪ねたとき僕の「やった。」を見つけ連絡をくれたという(その記者は偶然にも函館で僕の講演を記事にしてくれた人だった)。彼女は文章を書く上で様々なアドバイスをくれた人だった。

Tさんはジンバブエで日本食のお弁当を作って励ましてくれたり、僕の両親に無事の報告をしてくれたり、初めて出会ったのに良き理解者だった。当時僕は自転車の雑誌に連載をしていたので、文章を書くTさんにその紙面を見せると「素直な文章ね。これからも書き続けなさい。文を書くときは誰にでもわかる言葉でわかりやすく書きなさい…」などと激励を交えながら指導してくれた。僕は以来ずっと彼女の言葉を大切にし、「やった。」を書きながら迷った時は(彼女ならどう言うだろう)と思いながら書いていた。その本を読んで何と言われるだろう。

彼女の日本滞在中、一声聞こうとお互い電話していたがタイミングが悪くずっとつながらなかった。が、最後の最後、千歳空港からの電話がつながり話すことができた。この夏にジンバブエ人のバンド8人を伴って地元北海道に来て、約1ヶ月10地区でコンサートをが決定した。さらに将来黒人ミュージシャンの育成拠点となるアートセンター建設を計画しており、収益金を建設費に充てる計画だという。たまたま記者が僕の取材をしてくれた事、函館に講演に呼んでもらえた事、本を出版する事ができたことなど、どれか一つでも欠けていたら実現しなかったTさんとの「再会」に感動を禁じえない。