7月25

群馬県から碓氷峠を越えて軽井沢(長野県)へ。旧道が通行止めのためバイパスで峠を目指していると、道路作業をしている男に「車には気をつけて!」と声をかけられる。強面の若者だったが優しい奴だ。やがて途中から脇に細い農道が現われた。バイパスは危険なので農道を進むと急にのどかな山村風景だ。籠を背負い鎌を持って下ってきた村人に道を尋ねると、この農道は峠を越えて軽井沢に至るという。ありがたい、のんびり上れる。それにしてもさっきの村人、モロッコで泊めてもらったブラヒムを思い起こさせる。最初怪訝そうな顔をしていたが、すぐにやさしいオジさんになった。

農道は途中から鬱蒼とした森になり舗装が荒れ始めた。しばらく車両の通った形跡はない。あまりに暑いので上半身裸で上り始める。日陰に入ると標高があるためひんやりする。日陰を作ってくれる木に感謝だ。しかし木は木でこの強烈な日光を必要としていることを考えると、自然界への畏怖の念は強まるばかりだ。

木陰で休憩しながら横になると眠りに落ちた。人の気配がしたので目を開けるとすぐ近くに猿がいる。家族だろうか6、7匹がおっかなびっくりこっちを見ている。そうだ、僕はこの土地にお邪魔しているんだ。倒した重たい自転車を起こし、再び坂を上り始めた。

標高約1000メートルの峠を越えて長野県へ、軽井沢に到る。中心地では東京と変わらぬ店が軒を連ね、リゾートホテルではショッピングモール、映画館、ボーリング場などが賑わっている。わざわざここまで来て、、、と思うのだが。さらに小諸方面へ進み、地元の人に紹介された白石荘という民宿に泊まった(3500円。キャンプ場はひと張り2500円もする)。下界から来ると軽井沢は本当に涼しい。朝晩は冷えこんだ。本日の走行75キロ。体調はいい。