7月8

母校の東京都小金井市立本町小学校へ行った。
到着してすぐ、校長先生と懐かしい学校給食をいただいた。校舎も体育館も昔と変わらず、卒業してすでに21年が過ぎたようには思えない。当時いたアヒルは3代目になっていたが、同じようにガアガアと鳴いている。なんにも変わっていない気がした。

「お帰りなさい、先輩!」講演会はPTAの方々の周到な準備のおかげで盛りあがった。
廊下には「達さんは本町小の卒業生だぴょん!」「世界一周のお話しに質問コーナーもあります!」と写真を使って大きなポスターも貼ってくれていた。はじまる前から子どもたちが寄ってきて「本当に世界一周してきた人?!」「握手してー!!」とすごい熱気であった。自分ひとりでは何もできない事を実感する。

当日はものすごい暑さで、体育館はサウナ状態。僕はアフリカにいたときのように汗ダラダラでしゃべり続けた。暑さのあまりPTAから「休憩を入れてください」という紙が回ってきた。休憩中、それでも子どもたちは自転車の回りに集まってきて「海はどうやってわたったの?」「何回くらいパンクしたの?」次から次へと質問攻めである。しかし答えても誰も聞いていない!みんな汗と目をキラキラさせて興奮している。彼らを見ていると本当に夢を見させてもらっているようだ。最後にはみんなで校歌を歌った。21年ぶりの校歌になぜか涙が出てきた。

もう一つうれしい事があった。
僕を可愛がってくれていた図工の河合二郎先生との再会だった。フランスから帰国してとまどっていた僕に靴の絵を上手に描かせてくれ、自信をつけさせてくれた先生だった。放課後図工の教室に呼んで話を聞かせてくれ、作品を見せてくれていたのは「本物」を感じさせようとしてくれていたのだった。別れ際、少し小さくなった河合先生は「こんな日が来るとは思わなかった」と手をとって大袈裟に喜んでくれた。僕は本当にたくさんの人に生かされている。